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中国政府が主導で設立したAIIB(アジアインフラ投資銀行)が、初めての融資先として中央アジアの道路建設を選んだ。イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙が報じた。

この報道によると、AIIBは中央アジアのパキスタン・タジキスタン・カザフスタンにおける道路建設へ他機関との協調融資を行う。パキスタンにおいては、アジア開発銀行(ADB)と共同で高速道路の延長工事を実施する。タジキスタンにおいては、ADBと欧州復興開発銀行(EBRD)と共同で道路建設を実施する。 カザフスタンにおいては、世界銀行(WORLD BANK)とEBRDと共同で環状道路の建設を行う。これらの投資案件は、今月中にも大筋合意を行い、6月末までに正式契約を締結することを目指している。

AIIBでは、設立したばかりで各種ノウハウが不足しているため、今後も他機関との協調融資を実施していく方針である。世界銀行とAIIBは、2016年中に総額で12億ドル程度の協調融資を実施することを決定している。今後数年は他機関との協調融資を行い、各種ノウハウを得た後に、単独融資を行い融資国への影響力を高めていく方針であるとみられている。

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