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マルハニチロ食品のソーセージなどの食品の製造・販売を手掛ける林兼産業株式会社は、マレーシアでイスラム圏向けにハラル食品事業を展開することを目的として設立した食品製造会社において、平成28年3月期決算において1億3,600万円の特別損失を計上した事を発表した。

林兼産業では巨大なイスラム圏のハラル食品市場を獲得すべく、マレーシアへの進出を進めており、2010年に食品製造会社「OMCORP SDN. BHD」と現地の食品メーカーとの合弁会社「OMAKANE SDN. BHD」を、それぞれ設立していた。この2社を通して、マレーシア国内におけるハラル食品の販売事業を進めていたが、同社の認知度が低い事などから当初の販売目標を大きく下回っていた。この食品製造会社の純資産額が著しく下落したため株式評価損を計上し、この事業に対する貸付金等の債権に対して貸倒引当金を計上した。現時点ではハラル食品事業からの撤退を行う予定は無く、今後の拡大のために新たな体制で事業を進めていく方針である。

巨大なハラル食品市場を獲得するため、日本の食品メーカーは相次いでハラル食品に参入しているが、ハラル認証を取得するためには多大な費用や手間がかかるため、苦戦している企業も多く存在する。

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