独立行政法人の日本政府観光局(JNTO)は、2016年4月に日本に訪問した外国人観光客数を5月18日に発表した。この発表によると、アセアン各国から日本に訪れる人が増加している。
4月に日本に訪問した外国人観光客数は約208万人となり、昨年の同時期から18%の増加をみせており、月間での過去最大数となっている。過去最大となった理由としては、日本での花見目的の観光客が増加したことと、日本政府が主体となり実施している訪日プロモーション活動の成果が出ているためとしている。
アセアン地域において最大の観光客数を記録したのは、タイの131,000人となる。昨年同時期は117,930人であったため11.1%増となった。タイでは年間で最大の旅行シーズンであったこと、タイ国内で開催された旅行イベントにおいて過去最高となる訪日旅行商品を販売していたこと、などの理由から今回の増加をみせることとなった。
タイに次いでの観光客数を記録したのは、フィリピンの41,900人となる。昨年同時期は36,673人であったため14.3%増となった。4月はフィリピンにおける旅行ピーク期間ではなかったが、一部の航空会社の燃油サーチャージが撤廃された事などの理由により、増加している。
シンガポールの観光客数は30,600人であった。昨年同時期は24,833人であったため23.2%増となった。熊本地震の影響を受けて一部の団体ツアーなどでキャンセルなどが発生していたが、花見のシーズンでもあり、JNTO・シンガポール航空・ANA・JAL・の4 者合同で「SJ50 スペシャル訪日キャンペーン」を実施していたこと、などの理由から今回の増加率をみせることとなった。
【アセアン地域における訪日外国人旅行者数】
国名:2015年4月:2015年5月
タイ(Thailand):117,930:131,000
シンガポール(Singapore):24,833:30,600
マレーシア(Malaysia):29,556:38,000
インドネシア(Indonesia):23,364:31,200
フィリピン(Philippines):36,673:41,900
ベトナム(Vietnam):28,510:34,100
※記事内の数値は全て「日本政府観光局(JNTO)/ 国際観光振興機構」より引用
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