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日本の農業機械部品製造会社である有限会社松村鉄工所は、東南アジアの需要を取り込むためにインドネシアに合弁会社を設立し製造工場を建設することを決定したが、この方針を商工中金は高く評価し、地域金融機関と協調したうえで必要資金を融資することを発表した。

有限会社松村鉄工所は従業員110名を抱え、農業機械・産業機械・自動車部品・環境機器・溶接・組立・ワイヤーハーネス結線・金型・治具設計製作・その他金属品加工などを行う企業である。松村鉄工所では、高効率な生産体制を構築しており、特に駆動軸の長い丸棒・シャフト両端の高品質加工や大型ローリング鍛造品の外形の歯切り加工に独特の技術があり、その加工部品は国内で高いシェアを獲得している。

東南アジアでは堅調な経済成長が続いているため、この地域における農業機械部品の需要を取り込むことなどを目的として、松村鉄工所は板野機工株式会社と共同で現地法人「PT.MATSUMURA ITANO INDONESIA」(資本金:2億円)を設立し、インドネシアに工場を建設することを決定した。建設した工場では、インドネシア・ベトナム・タイなどの東南アジアの農業国向け農業機械に部品を積極的に供給していき、東南アジアにおける市場の獲得を目指していく。

商工中金では、この計画は日本の産業競争力の強化に繋がると判断したことにより、金融面におけるサポートとして必要となる資金を融資することを決定した。

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