フィリピン外務省はロドリゴ・ドゥテルテ大統領が訪日する事を発表していたが、この訪日の前後に中国への訪問も予定されている事をフィリピン現地メディアが報じた。
以前のニュース(フィリピンのドゥテルテ大統領が訪日へ、中国よりも先に日本に)でも報じているが、フィリピン外務省はドゥテルテ大統領が日本に訪問する予定である事を正式に発表していたが、日時は明かされていなかった。現時点では10月下旬の日程で国賓級として日本に訪問する事を最終調整している。しかしながら、中国政府への配慮やフィリピン政府内の親中派の動きなどにより、日本訪問の際に中国訪問を行うように調整が行われている。フィリピン政府内でも日本と中国への訪問の順番は激しく議論されており、容易に決着がつかない状況である。
日本に訪問したドゥテルテ大統領は、安倍晋三内閣総理大臣などとの会談を行い、経済協力や南シナ海問題に関する協議を行う見込みである。フィリピン国内ではドゥテルテ大統領への人気と支持率は高いが、経済問題に関する大統領への不安の声があがっている。ドゥテルテ大統領は、前任のアキノ大統領と異なり経済問題に詳しくない事を自認していることからも、今回の訪問により日本との経済協力を深めて、国内の経済問題に対する不安の声を払拭する狙いもあるとみられている。
国賓級で訪日した場合には日本の天皇陛下との謁見も行われる事となるが、この際に過激な発言が行われる事が懸念される。ドゥテルテ大統領は事前に用意された原稿に従わずに、その場で思いついた過激な発言を行う事が通例となりつつあるからである。しかしながら現地メディアでは、ドゥテルテ大統領は基本的には内政干渉されたり喧嘩を売られない限りは暴言を吐くことはないので日本に訪問した際には暴言は無いのではないか、と推測している。
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