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外務省は日本に訪問中のフィリピンのドゥテルテ大統領と安倍総理大臣が日本・フィリピン首脳会談を26日の午後に実施した事を発表した。
安倍総理はドゥテルテ大統領に対して、日本への訪問を歓迎する意を述べるとともに貿易・経済と安全保障などの幅広い分野における協力を進めていく方針である事を述べた。また、今年が日本とフィリピンの国交正常化60周年となることからも、両国関係の一層の強化を図っていきたい旨が述べられた。
ドゥテルテ大統領は安倍総理に対して、フィリピン政府は日本政府の忠実なパートナーであり、今後もこの関係を維持していく事を明言した。日本政府とは民主主義という共通の価値観で結ばれており、日本政府とは貿易や防衛などの幅広い分野における協力を進めていきたい事を明言した。
中国政府とフィリピン政府が南シナ海の領有権を争っている問題に関しても話し合われ、ドゥテルテ大統領は日本政府とフィリピン政府は同じ状況にあると考えており、この問題は法の支配の元で解決されるべきと考えており、フィリピン政府は常に日本政府側の立場に立つつもりでいると明言した。両政府は、南シナ海の領有権問題は今後も協力して対応していく事で合意した。日本政府がフィリピン政府に実施している大型巡視船の供与に関しても、今後も当初の計画通りに供与していく事で合意した。
この日本・フィリピン首脳会談の開催に合わせて、2案件の円借款案件の書簡交換が行われた。2案件「フィリピン沿岸警備隊海上安全対応能力強化計画(フェーズII)」、「アグリビジネス振興・平和構築・経済成長促進計画」で約213億円となるものであり、ドゥテルテ大統領はこれらの支援に感謝の意を述べた。
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