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ベトナム政府は、ADB(アジア開発銀行)の副総裁であるスティーブン・グロフ氏とベトナムのグェン・スアン・フック首相が2日にホーチミンで会談を実施した事を発表した。
この会談でフック首相は、ADBからの支援に感謝の意を示すとともに、ベトナム政府は常にADBとの関係を重要視し良好な関係を維持している事が述べられた。貧困削減・経済改革・成長モデルのシフト・人材育成・温暖化対策などに関しては、自国のみの対策ではなく、メコン地域やADBとの協力が不可欠であるとの見解が述べられた。2016年からの5か年にわたり実施される各プロジェクトに対してADBが年間で約10億ドルを提供する事に対しても歓迎の意を述べた。
スティーブン・グロフ副総裁からは、ベトナム政府の現在の政策を高く評価し、今後もベトナム政府の経済成長を全面的に支援していく事が述べられた。今後はマクロ経済の安定化・インフラ制御・経済成長維持を優先的に対応していく方針である事も述べられた。
ADBを主導する日本政府とアメリカ政府は、中国政府が主導するAIIBに対抗するためにも、地域内の各国への積極的な融資を実施していく方針である。中国政府は南シナ海問題でベトナム政府と争っているために、AIIBからベトナムへの積極的な融資は行われないとみられている事からも、ADBはベトナムを最重要国と位置付け今後も積極的に融資を実施していく方針である。
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