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タイ海軍は、中国政府から潜水艦を購入する事を決定し、最終的な調整を実施している事を明らかにした。
タイ海軍では潜水艦を保有していなかったため、複雑化する地域情勢に対応するためとして、中国政府から潜水艦を購入する事を2015年に決定していた。しかし、この計画に対しては専門家や国民から反対の声が挙がっており、この決定を一旦は白紙化し他国から調達する事を含めて再度検討するとしていた。
タイ政府では再度の潜水艦調達を検討した結果、一旦は白紙化した中国政府からの購入を実施する事を決定した。タイでは軍事クーデターが発生した関係で欧米諸国との関係が悪化しており、これらの国から有利な条件で潜水艦を購入する事は難しく、中国政府からはタイ政府に有利な支払い条件を提示された事が決定打となった。中国政府では、南シナ海問題などが発生しているためにASEAN加盟国との間の友好関係を構築したい意向があり、そのためにもタイ海軍との友好関係を構築する必要があると判断した事から、有利な条件を提示していた。
今回の潜水艦の購入金額は、1隻あたり135億バーツ(約430億円)となり、既にタイ政府は1隻分の予算を確保している。合計で3隻購入する事を検討しており、潜水艦に搭載する武装品などを中国政府と協議しており、2023年頃までの配備を目指している。
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