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JICA(国際協力機構)は、ベトナムの公衆衛生環境の改善を支援する活動の一環として、下水道・排水システムの整備を円借款貸付契約により支援する事を発表した。
ベトナムの南部に位置するドンナイ省では、日本企業の進出が進んでおり、工業化が特に進んでいる地域である。しかしながら、この地域では下水道などの設備が整備されていないため、省都ビエンホア市で発生した下水は最大商都であるホーチミン市にそのまま流れてしまっている。ビエンホア市内を流れる河川や水路の水質も未処理下水と同程度であるために、洪水発生時には周囲に不衛生な水が流れて公衆衛生が悪化する等の被害も発生していた。
そのため日本政府は、ビエンホア市における下水・排水システムを早急に整備する事を支援するため「ビエンホア市下水排水処理施設事業(第1ステージ)」として247億円を限度とする円借款を実施する事を決定した。コンサルティング・サービスにかかる招請状送付を2017年9月に実施し、本体工事にかかる国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示を2019年9月に実施する予定である。完成するのは2023年11月頃を予定している。
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