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日本政府は、カンボジア地方農村部貧困地域における灌漑施設の改修支援を行うため、約36億円の円借款を実施する事を発表した。
カンボジアのトンレサップ湖周辺地域は、カンボジアおける主要な稲作地であるが、旧共産体制下で作られた灌漑排水施設の多くは十分に機能しておらず、不安定で生産性の低い状態となっていた。そのため日本政府では、トンレサップ湖西部の3州6地域の農村部貧困地域を対象として、灌漑施設を改修・整備するとともに水利組合の設立・強化および営農指導を行うことによって、農業生産高を倍増させ農家の生計向上に寄与することを目指して「トンレサップ西部流域灌漑施設改修計画(第一期)」の支援を実施していた。今回は、この支援の第二期目となる支援が新たに実施されることとなった。
今回の支援は、「トンレサップ西部流域灌漑施設改修計画(第二期)」として、供与限度額35億9,900万円の円借款の供与として実施される。供与条件は、金利は年0.01%、償還期間は40年、調達条件は調達先に一切の制限がない調達条件である一般アンタイドとなる。この支援計画では、対象地区の灌漑面積が約20倍となることに伴い、米の生産高は約3倍となり、この地区農民の生計向上に寄与することが期待される。
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