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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、JICAが支援していたインドネシアの首都ジャカルタの同国初の地下鉄となるジャカルタ都市高速鉄道(MRT南北線)の開業式典が開催され、25日から運行開始となったことを発表した。
JICAは、ジャカルタの南北を結ぶ都市高速鉄道システムの建設を円借款により支援している。2006年11月に18億6,900万円を限度とする円借款貸付契約に調印し、2009年3月には481億5,000万円、2015年12月には752億1,800万円を限度とする円借款貸付契約に調印していた。この計画では、ジャカルタ市南西部のルバックブルスから市中心部のブンデランHIを結ぶ15.7kmの区間の整備を一貫して支援してきた。
このジャカルタ都市高速鉄道は、土木工事、車両納入、電機・機械システム等の整備の全てを日本企業が実施したオールジャパンによる地下鉄建設事業となり、25日から運行が開始されることにともない、24日に記念式典が開催されることとなった。開業式典には、インドネシア側からはジョコ・ウィドド大統領、スリ財務大臣、ブディ運輸大臣、アニス・ジャカルタ首都特別州知事、ウィリアム・ジャカルタMRT運営会社社長などが、日本側からは石井正文駐インドネシア日本国大使、篠原国土交通審議官、JICA理事、建設等を請け負った建設会社等の代表者が出席した。ジョコ大統領は式典で、地下鉄が完成したことにより新たな文化がインドネシアで始まることになります、との旨を述べた。
JICAは、今後も延伸区間であるブンデランHIからジャカルタ市北部のカンプンバンダンの都市高速鉄道建設も、円借款により継続して支援していく予定である。
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