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日本政府は、バングラデシュのコックスバザール県における水・衛生環境改善のための支援として、5億円の無償資金協力を実施する。
バングラデシュでは、地下水を水源とする管井戸が国民の主な飲料水源として用いられているが、近年では多く利用されている浅井戸の水から基準値を超えるひ素が確認されたことから、政府では深井戸を主とする代替水源を設置して安全な飲料水の供給に取り組んでいる。このような状況の中で、ミャンマーのラカイン州からバングラデシュ南東部のコックスバザール県に70万人を超える大量の避難民が短期間で流入したことにより、この県における給水ニーズは急激に高まっているが深井戸を掘ることができる掘削機が不足しているため、深井戸の供給が追いつかずに安全な飲料水の確保のための深井戸の増設が喫緊の課題となっていた。そのため日本政府は、この課題を解決させるための支援を実施することを決定した。
今回の支援は、無償資金協力「経済社会開発計画」として、供与額5億円により実施される。この支援に関する書簡の交換は、バングラデシュの首都ダッカで日本の在バングラデシュ臨時代理大使とバングラデシュの財務省経済関係局次官補との間で行われた。今回実施する支援では、バングラデシュ政府に対して井戸掘削機材などを供与する。
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