日本政府は、カンボジアにおける上水道拡張・地雷除去・ASEAN関連会議開催の支援を行うため、3件の合計47.21億円となる無償資金協力を実施する。
『タクマウ上水道拡張計画』は、供与限度額34.21億円の無償資金協力により行われる。この支援は、プノンペン都水道公社が効率的に施設の整備及び運営・維持管理を行うために、日本政府および民間企業の資金・技術を活用したいとして、事業運営権対応型無償資金協力を日本政府に対し要請したことにより実施されるものである。この支援では、タクマウ市の上水道施設を拡張することを通し給水サービスの向上を図り、同市の日平均給水量を増加させる。
『統合的地雷除去及び地雷被害者支援計画』は、供与限度額10億円の無償資金協力により行われる。この支援は、カンボジアでは1991年のパリ和平協定締結から約30年経過した現在も深刻な地雷・不発弾による汚染が社会問題となっていることから実施されるものである。この支援では、カンボジアで地雷汚染が特に深刻な北西部の3州において、地雷除去機を活用した迅速かつ安全性の高い地雷除去活動を展開するとともに、地雷除去後の土地において農道整備や農業インフラ整備及び農業トレーニングからなる住民支援を行うものである。
『カンボジアにおけるASEAN関連会議の開催に向けた人員輸送機材等の供与(経済社会開発計画)』は、供与限度額3億円の無償資金協力により行われる。この支援は、カンボジアは2022年にASEAN議長国を務める予定であるが、この会議に際しての人員輸送に必要な大型車両等が不足している状況であるため、日本政府に人員輸送機材等の供与に係る支援の要請があったことにより実施されるものである。この支援では、会議の開催に向けた人員輸送機材等(移動用車両等)を供与する。
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