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日本の総合商社である住友商事株式会社は、マレーシアの海洋サービス事業者である「Yinson Holdings Berhad(インソン・ホールディングス)」との間で、ブラジル沖マーリム鉱区向け『浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)』の保有・傭船事業への出資参画に関する契約を締結したことを発表した。
『FPSO』は、洋上で石油やガスを生産し、タンクに貯蔵した上で、直接タンカーへの積み出しを行う設備である。今後は、大水深での石油・ガス生産設備として需要拡大が見込まれており、特にブラジルは世界の需要の約3割を占めるFPSO事業の中心地となる。
住友商事が今回参画するFPSOは、ブラジル沖約150キロメートルのカンポス盆地に位置するMarlim鉱区において、ブラジルのペトロブラス社が行う油ガス田の再開発事業に利用される予定である。住友商事とインソン社が共同出資するFPSO保有・傭船会社および操業保守会社が、ペトロブラス社との間で傭船契約および操業・保守契約を締結し、2023年初頭の石油・ガス生産開始を目指すとともに、設備の完工後25年間にわたり運営に携わる。
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