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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、バングラデシュにおける日本式の鉄道運行安全マネジメント体制を導入する支援を実施することを発表した。

バングラデシュ人民共和国の首都ダッカは、1990年から2015年にかけて人口が662万人から1,760万人まで増加しており、人口増に伴う急激な交通需要の増大が慢性的な交通渋滞を引き起こしている。これにより、ダッカにおける車両の平均移動速度は時速6.4キロと東京都全域の半分以下に留まっており、交通渋滞等に起因する大気汚染はPM10濃度が世界保健機構の環境基準を大きく上回る水準にあった。そのため日本政府は、これらの問題を解決させるための支援を実施しており、今回は新たな支援が実施されることとなった。

今回実施される支援は、『MRT6号線安全マネジメントシステム構築支援プロジェクト』として、30か月にわたって実施される予定である。このプロジェクトは、円借款事業で整備される都市高速鉄道(MRT)6号線などの、都市鉄道の運行・維持管理を担うダッカ都市鉄道会社に対し、日本の鉄道事業者が実施している運行安全マネジメント体制が組織内に構築されることを支援するものである。ダッカ都市鉄道会社の都市鉄道運営能力強化を支援することにより、安全かつ信頼のおける都市鉄道が実現されることを目指す。

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