中国国際科技促進会(CIAPST)は、日本貿易支援機構、東京大学、静岡県日中友好協会、静岡大学などを訪問した結果、日本から中国への科学技術交流の促進と、東京大学の技術と中国企業の融合を促進することに成功したことを発表した。
中国国際科技促進会は、10月23日から28日の日程で来日し、五葉共創株式会社の紹介により、経済協会、貿易機構、技術知財機構、大学、友好団体などを訪問することとなった。
10月24日には、東京大学の東大の発明と企業をつなぐエージェントである東京大学TLOを訪問した。東大TLOの理事長兼最高経営責任者(CEO)は、科学技術振興会議の知的財産分科会と協力して、東京大学の科学技術成果と中国企業の融合を促進し、共同市場を開拓したいと考えているとの旨が説明され、中国国際科技促進会は感謝の意を表した。
10月25日には、日本貿易振興機構(ジェトロ)を訪問した。ジェトロの担当者からは、知的財産保護における協力を強化したいとの旨が述べられた。
10月25日には、東京大学科学研究機関高度コンクリート研究所を訪問した。一団は、世界最先端の二酸化炭素を吸収するコンクリートについての技術講演を聞くとともに、東京大学の技術の導入などについて議論し、多くの合意を得たとしている。
なお、中国国際科技促進会(CIAPST)は、中華人民共和国国務院科学技術指導グループの承認を得て設立された国家社会団体であり、歴代の上層部は中国共産党の党書記などが務めている。この団体の監督は中国科学技術協会となり、中国科学技術協会は、中国人民解放軍・軍事科学院の傘下の機関と提携をしている。
また、この団体の関連組織では、中国人民解放軍の偉大な功績を称賛するとともに、軍と人民が協力して発展していくべきであるとの見解を有し、中国各地でイベントを開催しているため、この団体に技術提供した場合には、中国人民解放軍関係への技術提供にもつながる可能性がある。